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2007年11月27日

パチモンハード「TV in GAME CONTROLLER25」の存在意義

年末恒例の出張地獄がスタートするにあたって、時間潰し用の安価なDSソフトを探すため、久々に某中古販売ショップに行ってきた話。

家電製品、フィギュア、プラモ、単行本、CD、ビデオ、最新ゲーム、レトロゲーム、ハード、洋服その他もろもろの下取り、販売を行っている、いわゆる何でも屋である。連休中だったためか異様に混雑しており、親子連れからカップルから怪しいオッサン連中までが出没していた。


「どけい!愚民ども!」


っと、心の中で叫びつつゲームコーナーを目指しDSのソフトを探していたところ、その後ろの棚で定員が妙に声を張り上げて販売しているコーナーがあった。



男定員「ただいまレトロゲームのハードの特売を行っています!ファミコン、PCエンジン、スーパーファミjコン、プレイステーション、セガサターン、全て販売価格より3割引です!」


さらに


女定員「購入いただいたお客様にもれなく500円以下のソフト3本プレゼントでーす♪」

ノリノリ


なるほど、この年末に在庫を少しでも処分しておこうって魂胆か。そりゃこんだけホコリ被って積み上げてあれば処分したくなるわな。なぜか値引き対象にメガドライブが入っていないのには疑問が残るが。良くいえば大サービス。悪くいえばソフトな抱き合わせ販売である。


まあせいぜい頑張ってくれたまえとDSの棚に戻ろうとしたところ、ハードが乱雑に放置している棚に見たこともないコントローラーがあったので手にとって見てみると、




なんだこれは?
TV in GAME CONTROLLER25と書いてある。
説明メモを見てみると、なんとこのコントローラーは、テレビに繋ぐとゲームができてしまうシロモノらしい。


衝撃である。


「ハードにソフト、コントローラーが同梱している」

ってのは今までの常識だったが、


「コントローラーにハード、ソフトが同梱している」

ってのは想像していなかったからだ。まさに逆転の発想である。




コントローラーの裏にはパチモンの証「MADE IN CHINA」の紋章が刻まれていた。
特筆すべきはこのコントローラー、25本ものゲームができてしまうってんだから驚きだ。
社会勉強のために購入。1980円なり。



我が城に帰還して早速プレイしてみる。
コントローラーのAVケーブルを私の愛機、サンヨーの14インチテレビに接続し、コントローラーについている電源スイッチをON。すると



・・・まったく動かない。なぜだ?


まさか不良品?

まずいぞ・・・
ジャンク品扱いだったため、ノークレーム&返品不可の商品だったからだ。
がっくり肩を落としてコントローラーの裏をよく見てみたらプラスのネジ止めがある・・・
そのネジを外してみると単3電池スロットがあった。


フゥ、危ない危ない・・・・
考えてみりゃ電源無しで動くはずがない。
どうやら私の脳はコントローラーの衝撃で初歩的な見落としをしていたようだ。
気を取り直して電池をセット&電源ON。



タイトル画面。


なるほど。確かに25本のゲームができるようだ。
コントローラーを手に持った感覚としてはゲームギアに近い。
様はメッチャ分厚いってこと。

ボタンはスタート、セレクトボタン、A、B、Y、X、人差し指のところにL、Rボタンがあり、スーパーファミコンのコントローラーとクリソツ。それとリセットボタンで計9個。


では25本のゲームタイトルを一気に紹介してみよう。

1、SUBMARINE BOMB
2、FINAL MAN
3、ANGLERFISH
4、BUGBEAR
5、CUTE BEAR
6、ASSART
7、BOX WORLD
8、BRAVE BOY
9、RB CHESS
10、DIAMOND
11、CUTE KIDS
12、CORRIDOR
13、TWIN CARDS
14、AIR ALERT
15、IQ CHAMPION
16、THE FRAMER
17、HOT SPEED
18、CRISIS
19、WARRIOR
20、SHREW MOUSE
21、RUSSIA
22、GOBLET TOWER
23、CUTE FISH
24、WAY OUT
25、FISH WAR



・・・なんのこっちゃわからんので、1つづつプレイしてみた。



1、サブマリンボム

見たまんま。潜水艦ゲーム。CPU相手に4種類の潜水艦を爆破していく。
特に感想はないが、非常につまらない。すぐ飽きた。



2、ファイナルマン

画面上部から現れる戦車を狙撃していくゲーム。自キャラは攻撃する角度を変えることはできるが移動はできない。自機がまったく動けないバトルシティってとこ。敵戦車もバトルシティとそっくり。たまにアイテムが出現し、それを狙撃するとショットの飛距離が伸びたり、ショットの速度が上がる。1分で飽きた。



3、エンゼルフィッシュ

画面は真っ暗で、制限時間内に限られた視界を頼りに迷路を脱出するゲーム。
激つまらん。20秒で飽きた。



4、BUG BEAR

見たまんまのもぐらたたき。カスゲー。10秒で飽きた。
もぐらたたきは、「ワニワニパニック」などの体感ゲームでプレイするから面白いのである。ぶったたいてストレスを発散できるからだ。
これをわざわざテレビゲームにする意図が分からん。



5、キュートベア

上から落ちてくるアイテムを自キャラのクマを操って集めるゲーム。
つまらねぇ・・・・



6、ASSART

マス目の土地を耕すゲーム。
同じ道を通らずに全てのマスを埋めるとクリア。岩は1ステージにつき3回まで壊すことができる。クソゲー。



7、ボックスワールド

ボールを指定された場所に運ぶゲーム。まんま「倉庫番」。
倉庫番自体が完成されたゲームなので、やっとまともにプレイできる作品。



8、ブレイブボーイ

2匹の敵をかわしながら鳥を救い出すゲーム。全ての鳥を救うと面クリア。
時間の無駄。プレイしていて空しくなる。



9、RBチェス

まんま「オセロ」。時間潰しにはなる程度。



10、ダイヤモンド

これは面白い。そりゃそうだ。「アルカノイド」なんだから。
グラフィックもBGMも優秀。しかしアイテムが何なのか説明が無い。
ステージごとに背景が変わるので嬉しい。当たり前のことなのだが、いままでのカスゲープレイしていると、これがとても新鮮に感じるから不思議。
不満点はたまにボールがブロックをすり抜けたりすること。あと玉が・・・どう表現すればいいのか・・・ネバっこいのである。
それでもいままでのカスゲーから比べれば優秀といえる。



11、キュートキッズ

迷路マップ上にあるコインを敵をかわしながら集めるゲーム。
カスゲー。



12、コリダー

縦スクロール作品。攻撃は不可能。敵をかわしながら宝箱を集めていくゲーム。
感想はなんにもなし。クソゲー。



13、ツインカード

まんま「神経衰弱」。つまらねぇ・・・・



14、エアーアタック

画面下部にいる自機を左右に操り、飛来してくるUFOを撃ち落としていく固定画面シューティング。ボスキャラなどは存在せず、ひたすら同じことの繰り返し。



15、IQチャンピオン

画面下部にいる戦車を左右に操り、飛行物体を撃ち落とす固定画面シューティング。
ってオイ!!エアーアタックまんまじゃんか!効果音も同じ。



16、ファーマー

画面上部から走ってくる羊を、画面下部にいるオッサンを左右に操って捕えていくゲーム。狼に触れると1ミス。超カスゲー。



17、ホットスピード

縦スクロールドライブゲーム。
見た感じ「ロードファイター」のパクリ。しかし敵カーにぶつかってのスピン技は無し。ぶつかると即炎上。障害物が多くストレスが溜まる。
爽快感のカケラもない。クソゲー。



18、クライシス

画面下部にいる自キャラの戦車を左右に操って迫り来る飛行物体を撃ち落とす固定画面シューティング。って、だからエアーアタックやIQチャンピオンと同じじゃねーか!
なんなんだこの使い回しカスゲーは。



19、ウォーリアー

ヘボいオッサンを操って画面上にある銃を入手し、無謀にも戦車と対戦するゲーム。
カスゲー。



20、SHREW MOUSE

カーソルを操作して陣地を奪うゲーム。カスゲー。



21、ロシア

久々のまともなゲーム。まんま「テトリス」。
テトリスが面白くないわけがない。ファミコンのBPSのテトリスよりはデキがいい。
しかしそれでも操作性に若干のレスポンスが存在し、完成度は任天堂GBテトリスの足元にも及ばない。



22、グラスタワー

最小回数でタワーを移動させるゲーム。超カスゲー。
まず操作方法が理解不能。老若男女問わず5秒で飽きると断言しよう。
他の追随を許さない孤高のカスゲーである。



23、キュートフィッシュ

魚釣りゲーム。
6種類の餌から1つを選択し、魚がかかったら十字キーの上を押すだけ。カスゲー。



24、WAY OUT

チェスのコマを画面左上にあるゴールに導くゲーム。最悪。



25、フィッシュ・ウォー

自キャラより小さい魚を食べてスコアを獲得していくゲーム。
もちろん自キャラより大きい魚に触れると1ミス。それだけのゲーム。カスゲー。




・・・なんなんだこのラインナップは。
クソゲーカスゲーのオンパレードである。
逆によくこれだけのカスゲーを集めたということに感心してしまう。


この中である程度楽しめる作品は、

ボックスワールド
ダイヤモンド
ロシア

この3作品のみ。
しかもこの3作品は名作のパクリだから面白いのは当たり前だし。
オリジナル(?)で面白い作品は1つとして存在しなかった。


1番腹立つのは操作ボタンが6個もあるくせに、使用するボタンは多くて2個ってことだ。
何のために6ボタン存在しているのか理解不能である。




感想としては素直にDSソフト購入しとけばよかった。
25作品詰め込むのはいいが、もう少し完成度を上げてほしい。
コントローラー1つでも多人数プレイできる人生ゲームや桃鉄、ドカポンあたりをチョイスしてみたらどーだろーか。
でもバックアップ電池がないから長時間ソフトは不向きか。
ソフトの完成度は悪いし、コントローラーにハード&ソフトを同梱しているから携帯には便利といってもテレビがなければプレイ不可能。
携帯ゲーム機のようにどこでもプレイできるわけではない為、非常に中途半端な携帯ハードなのである。


では、このハードの存在意義はないのかと問われれば答えはノーだ。


長所が全くないこの中途半端な携帯ハード、位置付けとしては「反面教師」的存在な訳である。ゲームプログラマー養成学校などの教材としての使用をオススメする。こんなハード&ソフトは作るなよと。

一つだけメリットを挙げるとすれば、この大量のカスゲープレイ中に、ダイヤモンド(アルカノイド)やロシア(テトリス)をプレイしたらいつも以上に面白く感じた。
クソゲーまみれの中に存在する一筋の光明。
つまり、あえてクソゲーまみれの中に名作をまぎれ込ませることで、改めて名作の素晴らしさを実感できるハードなのである。
製作側がこれを狙って製作したとは100%思えないが。


ただ、上記したようにコントローラーにハード&ソフトを入居させるといったアイデア自体は面白かった。残念ながら「斬新なアイデア」=「面白い」という方程式は成立しないため、ヒットはまず無理であろうが。マルチタップに対応させたり、ソフトをカートリッジ化すればもしかすると需要があるかもしれない。

・・・いや無いな。それならDSやPSP持ってた方がいいわ。
一発ネタにはなるかもしれないので、同僚に見せて驚かしてみよう。
おしまい。



追伸
12月はかなり忙しいので中旬くらいまで更新が滞るかもしれませんが、時間があれば更新していきます。