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2011年02月13日

アドベンチャーゲームを振り返って思ったこと



久々にアドベンチャーゲームをプレイしてみようと思い、EVE(WIN移植版)をやってみました。面白かったです。











主人公は小次郎とまりなで、2人の視点からゲームを進めていき、なんの接点もなかった2人が殺人事件をキッカケに複雑にからみあっていくサスペンスアドベンチャー。「街」のザッピングを簡略化したような視点変更システム(マルチサイトシステム)は面白いアイデアですね。各キャラクターも魅力的で、伏線がラストで綺麗に集束するのはお見事です。ただ、システムは古臭く感じたことも事実でした。基本的にコマンド総当りですからね。



ってことで、今回は私のアドベンチャーゲームの歴史を振り返ってみたいと思います。パソゲー世代の人には知識不足と笑われてしまうかもしれませんが(汗)。


ぶっちゃけますが私は当時、アドベンチャーゲーム(以下AVG)は苦手だったんスよ。ファミコンの「ポートピア連続殺人事件」がAVG初体験の作品だったのですが、それまでアクションやSTGしかプレイしていなかった私にとって、こういうゲームの表現の仕方もあるのかと思ったと同時に、「自分には合わないな」とも思ったのです。

AVGは、コマンド入力式だろうが、コマンド選択式だろうが、「ある場所でフラグを立てて状況を打破するという行動を繰り返すゲーム」でした。同じことが延々続くので飽きやすい。たとえ物語が面白くても、その途中の過程で行き詰ってしまい、投げ出す人も多かったのではないでしょうか。「さんまの名探偵」は、RPGのようなフィールドがあったり、アクション、STG、レースゲームなどのミニゲームが付加されており、プレイヤーに飽きさせない演出がなされていましたっけ。1撃死の恐怖、時間制限の要素、独特の台詞まわしの
シャドウゲイトは好きでした。

また、当時のファミコンのAVGは、パソゲーからの移植が多かったせいか、大人びた作品が多かった。そのころ私はまだ少年だったので、主人公に自己投影というか、感情移入できなかったのも苦手な要因のひとつでした。つまり当時の私は「静」のゲームが苦手だったんだと思います。アクションやSTGのような「動」のゲームが好きだったんですね。AVGは紙芝居ゲームというか、宝探しゲームという位置づけであり、コマンド探しに要する時間が不毛に感じていました。

これを打開してくれたのが任天堂がディスクシステムで出した「ファミコン探偵倶楽部」、「新・鬼ヶ島」などの作品。ファミコンのユーザー層に合わせて対象年齢を引き下げられていたのでプレイしやすかったですね。ディスクシステム衰退後はAVGはほとんどプレイしなくなってしまいました。なぜなら興味がRPGに移行してしまったからです。AVGはその影に隠れてしまったという印象なんスよね。これを打開しようにも、AVGはゲーム性の進化が難しい。



AVGをプレイしなくなってから数年。
スーファミで登場したチュンソフトの「弟切草」が転機になりました。




これはAVGではないのですが、間違いなくAVGから派生したジャンルです。では、AVGとサウンドノベルを比較した場合、なにがどう違うのか?


…えーと、



テキストが画面いっぱいに表示されることだ!! 



…スゲー幼稚な答えだと思うので、もう少し掘り下げて考えてみましょう。



ポートピア連続事件と比べて考えます。ポートピアは主観視点で、コマンド探して「フラグ立て&謎解き」を楽しむものでした。弟切草は、選択肢によって物語が分岐、変化していくのを受動的、かつ、客観視点で楽しむ作品です。AVGは、基本的に一本道のストーリーをなぞっていくというものでしたが、弟切草はAVGのそんなカタチに縛られず、分岐により、様々なパラレルワールドを楽しめるのが大きな特徴でした。

つまり、弟切草は、AVGの謎解き(コマンド探し)の要素を全てカットし、プレイヤーに「物語に集中」させ、多岐にわたる物語の展開を客観的に楽しんでもらうというスタンスなわけです。サウンドノベルは文章だけで様々な情景を演出することができるというメリットがあり、これにより無限に可能性が広がりました。さきほど「AVGはゲーム性の進化が難しい」と書きましたが、サウンドノベルは、あえてAVGのゲーム性を簡略化することで、幅広いユーザー層に受けいられたわけです。よって、サウンドノベルはゲームというよりも小説に近いジャンルですね。いまさらですが(汗)。







ここで教科書を使わせていただきましょう。





ゲームラボ2007年7月号「ギャルゲーの系譜」より



礎となったLeafの作品群

ストーリー重視、詳細な世界設定、登場人物の掘り下げなど、Leafのビジュアルノベルがギャルゲー、エロゲーに与えたインパクトは大きい。「魔法先生ネギま!」を始めとし、萌え系コンテンツの多くはいまだにLeafの提示した世界観の影響下にあるのは厳然たる事実である。キャラクターを魅力的にするのは文章と描写ということで、これまで添え物的な存在だったシナリオライターが脚光を浴びることにもなった。「ToHeart」は続編もヒットし、「雫」、「痕」は現在もリメイクが行われ、高い人気を保っており、Leaf初期スタッフは現代ギャルゲー、エロゲーの基礎を築いたといっても過言ではないだろう。





リーフビジュアルノベル第1弾。
狂気をテーマとした、切なくて鬱々としたストーリーが展開される。










リーフビジュアルノベル第2弾。
サスペンスとオカルトを組み合わせたシナリオは秀逸で、いまも熱心なファンは多い。






文:水口 真氏

外界からの影響による変化

ギャルゲー、エロゲーの世界は、つねに外界からの影響によって変化し続けてきた。最初の黒船は「弟切草」と、狂気と煩悶とせつない青春が同居する大槻ケンヂ的な世界観だった。ここからビジュアルノベル「雫」「痕」と、これを支持するLeaf信者が生まれる。そしてポップな「ToHeart」で同社の人気は爆発。「日常のなかにメイドロボットと超能力者と幼なじみが同居する」という世界観は、現在も多大な影響を及ぼしている。次なる黒船は同人という媒体であり、菊池秀行であり、西尾維新だった。同人ソフト「月姫」は、菊池秀行や西尾維新の影響を多分に受けた作品。彼らの「現代社会の中に先天的殺人鬼や吸血鬼が潜む」伝奇的世界観に、Leaf的な「先輩がエージェントで後輩が吸血鬼、もちろんどっちも美少女」というなんでもありテイストを加えたのが「月姫」になる。同人という「外国」からの黒船の到来が、ギャルゲー、エロゲーの世界を再び活気づかせたのだ。非主力機であったPCエンジンで「ときメモ」が、ゲームとしては非主流のエロゲーから「雫」、「月姫」が生まれたように、ギャルゲー、エロゲーの世界が変化するには、非主力という闇に、外界から黒船が訪れることが必要だ。




えーと、まとめると、サウンドノベル「弟切草」のシステムをベースにして作られたのがリーフの「雫」、「痕」。弟切草同様、画面いっぱいに文章が表示され、キャラクターも描写されるするという、「ビジュアルノベル」の誕生であったと。インプット完了。






そして次は…えーとね…。
ディスクシステム以降、「弟切草」「かまいたちの夜」「ざくろの味」「学校であった怖い話」等のノベルゲーをはさみ、長らく純粋なAVGから遠ざかっていました。が、AVGが再び脚光を浴び始めた時期があります。プレステ、サターンが登場したときですね。ハード性能が向上したことにより、容量、ポリゴンによる3D空間、ムービー再生という技術がAVGというジャンルを蘇らせた。「AVG=紙芝居&コマンド探し」なんて時代は過ぎ、「ナイトトラップ」、「夢見館物語」、「MYST」、「Dの食卓」、「アローインザダーク」、「バイオハザード」といった次世代AVGが次々登場しました。

特にインパクトがあったのがバイオハザード。
説明不要ですよね。とにかく怖かった。視点は客観視点なのに、なぜあそこまで恐怖を感じさせたのだろう? 恐怖を効果的に演出するには、プレイヤーと自キャラをできるかぎりシンクロさせたほうがいい。ならば、一人称視点の方が怖かったのではないか? とも思ったりします。が、そうともいいきれない。客観視点で見るということは、自キャラが場面によってどのようなリアクションをしているのかということが明確にわかるし、なにより建物の構造、状況が把握しやすかった。このように、映画的手法を採用しながら、プレイヤー自身が恐怖を体験しているような一体感が生まれていました。

同時期にプレイしたのがパソゲーからPSに移植されたスナッチャー、ポリスノーツといった小島監督作品。昔ながらのコマンド探しAVGですが、ストーリー、キャラクター、世界観の設定が詳細になされており、場面場面でアニメーションするという、まさに映画的AVGでした。それでいて、ガンシューや爆弾解体などのミニゲームが挿入されており、緊張感を演出しています。コマンド探しといっても、昔のAVGのようなプレイヤーをかく乱するだけのコマンドは極力廃して、サウンドノベルのところで書いたような「プレイヤーに物語に集中させる」という作り手の意思を感じました。これによりプレイアビリティが大幅に向上されています。お色気(乳揺れ)という、ユーザーにうれしい最低限のエロを付加してくれたのも嬉しかったですね(笑)。





はい次。
停滞しているAVGのなかで可能性を感じさせてくれたのが逆転裁判です。AVGパートと法廷バトルをおりまぜたシステムは斬新でした。キャラクターを魅力的に表現するだけでなく、新しいコマンド探しの概念(相手の嘘を見抜き、証拠品を突きつける)を導入しております。「つきつける」には回数制限があり、緊張感をうまく演出しておりましたね。「AVGに進化が見込めない」なんて書いてしまいましが、この作品で考えを改めることになりました。大切なのは逆転裁判の推理のように「当たり前」に疑問を持ち、ひっくりかえすこと。プレイヤーにとっては不憫でも、作り手にとって都合がいい、などといった悪い意味での常識を覆す創造性豊かな発想がいかんなく発揮された作品ですね。





次は……なんだっけ………。
そうだ、いっきに時間が飛んで、ギャルゲーをアホみたいにプレイし始めたんだった(笑)。












エロゲー、ギャルゲー…やはりこれもAVGから派生したジャンルといえると思います。PSの「久遠の絆」、「カノン」、「Air」、「月姫」、「家族計画」、「水夏」など、ストーリー重視の作品が印象深い。サウンドノベル、ビジュアルノベルのように、当初は選択肢の数が多かったのですが、新しいギャルゲーになるほど選択肢が少なくなったように感じます。「ひぐらし」、「うみねこ」に関しては選択肢すらなく、ゲーム性は皆無ですが、出題編、解答編と分け、プレイヤーに推理させるといったものになってましたね。ギャルゲー系はストーリー、シナリオ、キャラクターに重点がおかれ、ゲーム性を追及する必要がないためコストの節約になるし、安定したニーズを保ち続けているので、同人サークルは作りやすいのでしょう。デメリットは、ゲーム性がないぶん、よほど優れた物語、魅力的なキャラクターじゃないと売れないってことでしょうか。つまりこれはシナリオライター次第でいくらでも化ける可能性があるということですね。

こう見ると、テキスト主体のAVG派生作品は、どんどんゲーム性が失われていっている傾向にあるように感じます。かといって、「こんなのゲームじゃない!」と否定する気はありません。AVGというジャンルが多様化しているのだから、新しい遊び方や楽しみ方が生まれるのは当たり前だし、「こうじゃないとゲームじゃない!」と枠組みを決めてしまうのは、「昔のゲームは良かった…」と言っているのと同義です。そんな固い頭では時流に飲み込まれるだけでしょう。私のように(笑)。

あ、ちなみにこのブログでは、よく次世代3Dゲームを否定していますが、それは私のモチベーションを上げるために書いているだけで、本気にしないでいただけると幸いです。いまのゲーマーを敵視しているわけではないので念のため(笑)。






あとがき

私のAVGの歴史を簡単に振り返ってみましたが、やっぱり純粋なAVGはたいしてプレイしてないですね。自分をフォローするわけではないのですが、個々によって好きなジャンル、苦手なジャンルがあるのは当然なので仕方がないことだと思います。AVG及び派生ジャンルを無理矢理定義付けるとした場合、「テキスト主体のゲーム」ってことになるのかな。ノベルゲー、エロゲー、ギャルゲーなどはテキストがないと成立しないし。恋愛シミュレーションのときメモとか、育成シミュレーションのプリンセスメーカーも、根幹はAVGといってもいいのではないでしょうか。

逆にテキストがなくても成立するのがアクション、STGといったジャンル。対極に位置していますね。テキストがなくても成立するってことはつまり、「直感的」にプレイできるゲームってことです。

AVG=パソゲー、コンシューマゲーム機
アクション、STG=アーケード

アーケードゲームは基本的に時間制限があるのでテキスト主体のAVGなんて無理だから、クイズゲームが限界だったかと。逆にPC、コンシューマゲーム機から見た場合、アーケードゲームのジャンルを全て取り入れることができます(コンシューマゲーム機は規制がありますが)。ハード性能がすべて同じならば、ジャンルが限定されるアーケードゲームが衰退したのは当然のことなのかもしれません。でも、ジャンルが限定されたおかげで、名作が多く生み出されたことも事実です。




こんな感じでしょうか…。
なんかまとまりに欠ける内容になってしまいましたが…


それでは、私はこれからAVG最高傑作(?)といわれる「世界の果てで恋を唄う少女YU-NO」をプレイせねばなりませんので、これにて失礼させていただき候。




おしまい


posted by ふうのしん at 14:00 | Comment(3) | TrackBack(1) | 企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「EVE」はサターン版でプレイしました。
当時学生だった身にはあのぎりぎりの表現は刺激が強すぎた…(苦笑)

同社作品の「DESIRE」や「ADAM」も面白かったですね。
続編の「LOST ONE」は…少々微妙だったかなぁ。
Posted by じぇふ茶 at 2011年02月15日 00:06
>じぇふ茶さん

EVEはサターン版をファミ通で読んだことがあります。私がプレイしたのはリメイク版でしたが、キャラデザが結構変わってたような…。EVEはシリーズ化されたようですが、続編のデキはイマイチの評価なようですね。
Posted by ふうのしん at 2011年02月16日 15:58
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Posted by モンクレール at 2011年03月07日 22:21
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