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2010年06月29日

検証:ソードオブソダンは本当にクソゲーなのか?


記念すべきメガドラレビュー1作目。
「ソードオブソダン」について書いてみようと思う。
当作品は、ネタゲー&クソゲーとして、散々いじられているが、本当にクソゲーなのだろうか? プレイする機会を得たので、検証してみようという企画である。



残念ながら、当時、未所有だったメガドライブについては思い出話が書けない。ただ、データだけはあるので、ソダンの歴史を簡素にまとめておく。



ソダンを語るにあたり、ゲーム雑誌「BEEP!メガドライブ」の存在を忘れてはならない。読者が投票し、点数をつける「読者レース」にて、最下位帝王在位回数第1位、連続最下位記録第1位という偉業を成し遂げたのである。帝王ソダンを脅かすような作品が登場すると、ソダン親衛隊と呼ばれた読者グループがそれを阻止したりと熱い戦いが繰り広げられた。

さらに補足すると、20世紀最強のクソゲーと呼ばれた超魔王「デスクリムゾン」がセガサターンマガジンの読者レースにて脅威の最低点数「1.0909」を記録。その後、声優魔人「スタンバイSay You!」によって歴代最低点数は塗り替えられることになる。







基礎知識を身につけたところで、まず、パッケージをご覧いただきたい。







結構かっちょいいパッケージである。
中学のころの美術の教科書に、こんな感じの絵画があった気もする。
剣を振り上げているマッスルな男性(ボルダン)&露出度の高い女性(シャルダン)が主人公だ。職業は、男性はバーバリアン、女性はアマゾネスってところか。となると、世界観もだいたい想像がつく。





ソダンのパッケージを知らないユーザーに見せたらどうなるか?
推理してみよう。



ラスタンサーガの続編ですか?
(43歳、会社員。元アーケードゲーマー)


バトルブレイズの続編ですか?
(33歳、フリーター。スーファミ信者)


ゴールデンアックスね。チキンレッグが好きだったの。それで(以下略)
(38歳、専業主婦。ヌルゲーマー)


マジックソードか。なつかしいな
(12歳、小学生。知ったかゲーマー)


魔境伝説ですか。いいセンスしてますなあ
(35歳、平社員。某ふうのしん)



こんな回答がくるであろうことは容易に想像できる(ホントかよ)。







タイトル画面




うむ、濃い。
そのまま放置していると、キメラの粗悪品みたいなキモイ生物が飛来してきた。さらに放置していると、このキメラもどき、調子にのってどんどん増殖。率直な感想を述べさせてもらうと、極めて不気味である。





ちなみに、私はまだコントローラーにまったく触れていない。
すでに私の怒りメーターは60%オーバーである。さすが帝王だ。







次にキャラクター選択画面。




一見まともだが、よく見ると2人とも白目をむいているのが気になる。
ここはとりあえず女性(シャルダン)を選択してみる。







ゲームスタート。








ババアである



しかも、パッケージ&キャラ選択画面ではビキニだったのに、服を着ているではないか。それに、顔と体のバランスが変というか、ずんぐりむっくりというか、なんか不自然だ。以前、ファミ通のネタで、アメリカ版スト2のキャラを紹介したが、それと同じような違和感がある。



















恐る恐る十字キーの右を押してキャラを歩かせてみる。
ここで9割がたのプレイヤーは気づくだろう。
「あ、これヤバイ」と。





なんだこの不自然な歩き方は?
すり足ですか? みたいな。
しかも、すげーガクガクしているのである。
非常に劣悪な操作性であると言わざるを得ない。






基本的な攻撃方法はこうだ。



取説より







ここでパッケージのボルダンのグラフィックを思い出していただきたい。飛び上がって剣を振り上げていたはずだ。しかしこのゲーム、




ジャンプ攻撃ができない



のである。
見事にだまされた感があるが、これはたいして問題ではない。
8ビット、16ビット機時代のゲームは、パッケージ絵とゲームのキャラが全然違うなんて日常茶飯事だったからだ。試しにキャラチェンジしてボルダンでプレイしてみたのだが、こっちはさらに酷く、剣の振りも異常に遅い。攻略サイトにも書かれていたが、ソダン素人はシャルダンを選択したほうが身のためのようだ。それにしても、なぜこんなにトロいのだろうか?



これら疑問に対して、私が導き出した答えはこうだ。
つまり、パッケージ&キャラ選択画面は、「2人の20年前の姿」だったのである。ゲームでは20年後を描いており、2人とも中年になってしまった。そのため、ジャンプ攻撃はできなくなり(五十肩)、足腰も弱ってしまって、足をひきずるようなガクガクした歩行になってしまったのだ。これなら納得である(?)。


それに付け加えて、BGMがヒドイ。
ビープ音ですか? みたいなレベルである。
この素敵すぎるオーケストラを背景に、「ウオー」とか「アアー」とか「キャー」とかいうノイズボイスが不協和音を奏でる。
脳はすでにトランス状態である。



そういえば、多根清史氏、箭本進一氏、阿部広樹氏が著した「超クソゲーレボリューション」では、ソダンをこう評していた。


「クスリでドーピングしまくりながら、何の風情もない物量作戦で攻めてくる敵を撃破、山のようにある即死トラップや素晴らしい操作性と戦いながら何とか正気を保つのが目的のゲーム」


うむ。ソダンを的確に表現していると思われる。
ドーピングというのは、このゲーム、4種類のポーションが存在し、その組み合わせによって、残機が増えたり、攻撃力が上がったり、無敵になったり、即死したりするのである。合わせて4つしか持てないため、道中、何かあるごとに薬を飲みまくるのだ。どのような組み合わせ、効果があるのかは、攻略サイトを参照していただきたい。無事クリアできたとしても、ジャンキー街道まっしぐらである。社会道徳的にも、あまりよろしくない作品と言えるだろう。





むうう…。
さきほど私は「世界観はだいたい想像がつく」と記述したのだが、訂正しなければならない。予想をはるかに超えていた。まさに別領域からの刃である。メガドラユーザーの柴田亜美先生がソダンで四苦八苦していたが、なるほど。たしかに、これは一筋縄ではいかないゲームだ。

















とりあえず攻略してみようと思う。
1面。城門にたどり着くことが目的のようだ。












無理。



5、6回トライしてみたが、城門にたどり着く前に瞬殺である。
残機をオプションで最大の7人に設定しているにもかかわらずだ。

プレイしてわかったのだが、このゲーム、反対方向に振り向くのに「十字キー+ボタン」なのである。これが劣悪な操作性をさらに素晴らしいものにしているのだ。なんらかの理由があってこういう仕様になっているのなら納得できるのだが、その理由が見当たらないのである。素直に「左押せば左を向き、右押せば右を向く」でよかったのでは。

自キャラの両サイドから敵は湧いてくるので、方向転換は必須。
しかし、「十字キー+ボタン」で方向転換するため、方向転換するつもりがジャンプしてしまったり、また、ジャンプするつもりが方向転換してしまったりといった問題が生じる。

さらに言えば、方向転換の隙がでかい。
一瞬の隙が命取りのソダンにあって、これはキツイ仕様。
自走式の、敵が両サイドから湧いてくる、いわゆる「群がりゲー」は、ファミコンのスパルタンXを例に挙げると、

「ザコ戦はキーを押した方向にキャラが向き、ボス戦ではキャラの向きがボス方向に固定される(反対方向のキーを押すと後ずさる)」

というシステムが1番しっくりくるような気がする。
そういえばファンタジーゾーンもそういうシステムだった。







すぐさまイージーモードでやり直し。
なんとか城門までたどり着くことができた。










2面。
下から槍が突き出てくる橋を渡っていく。
1面と同じく、両サイドから槍兵が湧いてくるのでウザイ。
特に問題なくクリアできた。










3面。
スタート時、キメラもどきとビックなモンスターが登場。
どうやらキメラもどきを生み出していた元凶のようである。
エイリアン的な表現をすれば、クイーンってところか。








…嫌だなあこんなクイーン…



しかしすぐに消えてしまう。
その後、初登場のザコキャラ、斧兵がわんさか湧いてくる。
槍兵よりもリーチが短いため、楽ちんちん。







ステージ後半、巨人登場。
いくら剣を振ってもスカってダメージをあたえられない。なぜ?








攻略サイトによると、縦斬りするとヒザをつくので、その後、少し後ろに下がって縦斬りすると、巨人の頭が落ちるらしい。




さっそく実践。





おお、これは面白い演出。
少しみなおした。







4面。
墓地のようだ。
ゾンビが大量に地面から湧いてくる。




こいつら、倒しても弾を吐き出すので、ジャンプでひたすら飛びまくって切り抜けた。このゲーム、左から出てくる敵はジャンプで飛び越えられるのだが、右(進行方向)からくる敵はジャンプで飛び越えられない仕様なので、敵と重なりながら、かつ、ダメージを受けながらゴールを目指すことになる。










5面。
お城に到着。
巨人が大量発生。かつ、1撃死トラップの落とし穴が存在するため、これまで以上に難易度が高い。




落とし穴があるところには、目印があるので、それは問題ないのだが、落とし穴の付近に巨人がいると、「右にいる敵はジャンプで飛び越せない」という仕様が効いてくる。ムズイ。










6面。
キメラもどき大量発生。自キャラに重なろうとしてくる。
マドゥーラの翼の最終面思い出した。


 


なんとか切り抜けると、その後は1撃死トラップのオンパレード。天井が落ちてくるは、下からはトゲが出てくるわ。しかも、前方からはスーマリのクッパの炎のようなものが飛んでくる、最難関ステージである。








溶岩を移動床で進んでいくのだが、この移動床、見た目以上に判定が小さいらしく、ジャンプして飛び乗ろうとしても、そのまま溶岩に飲み込まれてしまうことが多い(もちろん1撃死)。溶岩に落ちると、溶岩前まで戻されてしまう。しかも、移動床に乗っているときに炎をくらってしまうと、そのまんま溶岩へダイブ。









…どうしろと?



何度やり直してもここで撃沈。
しかもこのゲーム、コンテニュー不可なのである。
ゲームオーバーになると、最初からやり直さなければならない。
無駄にリアリティを追求しているようである。


幾度目かのトライの後、私のイライラは、ついに頂点に達し、カセットを引っこ抜いて壁に一閃。ソダンは豪快なSEを発した後、崩れ落ちていく。





ここで予想もしなかった展開に。







崩れ落ちたのは壁のほうだった。緊急事態である。
……………やばいな、大家に怒られるぞ。
ソダンの安否を確認する前に、壁の破損状況を冷静に分析している私もどうかと思うが、それはそれ。しかたないので、ランパードのポスターを貼って誤魔化すことにする。すまん、ランパード。すべてはソダンが悪いのだ。




補修完了





ちなみに、ソダンは無事だった。強固な作りに驚愕である。
もしかすると、壁に投げつけられることを想定して作られている可能性がありそうだ。







その後、何回かプレイし、無事ラスボスまでたどり着くことができた。
感無量である。












結論としては、クソゲーというよりは、バカゲーといった印象を受けた。操作に慣れれば慣れるほど味が出てくるスルメのようなゲームである。

知らない人のためにクソゲーとバカゲーの違いを簡単に説明すると、クソゲーは「どうしようもない作品」だが、バカゲーは「間違いなくクソだが、個人的には楽しめた」という、どこか褒め言葉的要素をもった作品を指す。また、完成度が高くても、明らかに狙っている作品もバカゲーという表現を用いるので注意が必要である(例 超兄貴、美食戦隊薔薇野郎など)。

私は少しずつソダン色に染まっていき、気がつくと何時間もぶっ通しでプレイしていた。そんな魔性の魅力を持った危ないゲーム、それがソードオブソダンなのである。




おしまい


posted by ふうのしん at 15:10 | Comment(17) | TrackBack(0) | 企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
壁www
Posted by at 2010年06月30日 12:17
どきバグ懐かしいw
初めてソードオブソダンというゲームを知ったのはこの漫画からでした。
それから何年か後に実際にプレイする機会があったのですが、こりゃ柴田先生が切れるのも解るなと(苦笑)
Posted by じぇふ茶 at 2010年06月30日 21:39
こいつは、あきらかにクソゲーですよ!当時ほかにも良作があったメガドライブですので、コイツの存在はバカゲーで済まされるようなもんではないw。管理人さんはいくらでこのゲームを買ったかわからないが当時けっこうな値段でかった私はこのソフトで愛(セガ信者)では乗り越えられない存在を学びました。
Posted by バントライン at 2010年06月30日 22:27
アラフォーの自分は(38歳、専業主婦。ヌルゲーマー)と同じく
ゴールデンアックスのパチゲーかと思いましたw

ふうのしんさんのレクチャー読んでると楽しそうに
思えてくるので不思議ですw(つω`*)

PS:小説DLさせてもらい1まで読ませてもらいました。
大変でしょうが完成楽しみにしてます♪
Posted by おのじ at 2010年06月30日 23:57
管理人の肩強ぇ……!!
Posted by at 2010年07月01日 10:37
このゲームはクスリの配分を考えるのが難しい難ゲーなんですよ!
クソゲーではないんです!
Posted by   at 2010年07月01日 10:52
記事タイトルに挽かれて見にきたけど
浅いレビューでガッカリだわ
Posted by at 2010年07月01日 11:00
物に当たるのはどうかと思います
Posted by at 2010年07月01日 11:45
ニコ動にノーミスクリア動画ありました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm126009
Posted by 元友店長 at 2010年07月01日 12:48
記事とは関係ないけど、ラストバイブルスペシャルならかっこいいオープニングデモも見どころだと思います。
Posted by at 2010年07月01日 17:27
これの攻略サイトって同人誌のまるパクりなんだよね
Posted by at 2010年07月06日 14:17
ソードオブソダンは、「ドーピングゲー」
ではないでしょうか。
まあ薬を調合し、使用しまくると死んだり
配合で変なのを混ぜると死んだりしますが。
Posted by at 2010年07月08日 16:46
ジャンプが無いとかいいながら ジャンプしてしまうとかイミフw
Posted by at 2010年11月20日 15:32
ジャンプが無いのではなくて、ジャンプ攻撃が無いのでは?
やった事無いから知らんけど。
Posted by at 2011年02月26日 01:57
『予想もしない展開』はウケました。
ソダンのゲーム内容も凄いですが、
現実世界まで悪影響を及ぼすゲームの魔力に感服しました。
Posted by ソダンの世界 at 2011年04月07日 22:24
中学生の時に友達から借りてやってましたよ。血出まくりの死に方や各種生き物がグロいのでトラウマになってました。でも、ゲームとしては意外と楽しめてはまっていました。結局ラスボスの正体のオッサンには勝てなかったのが心残り。
Posted by さび at 2012年02月09日 21:54
ソダンはクソ移植なだけ
amiga版が本物
http://www.youtube.com/watch?v=T6wxmfQ9Wh0
Posted by at 2013年02月03日 23:48
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