にほんブログ村 ゲームブログ レトロゲームへ

2009年01月23日

ファミコンの教育ゲームを振り返って

ファミコン教育ソフトのお話。


当時、私の親は、


テレビゲーム=娯楽


という認識しかなかった。実際この認識は間違っていない。
ゲームに費やす時間が増えれば当然勉強する時間が減る。経験された方もいると思うが、ゲーム時間を制限されたり、ひどい時はファミコン本体を隠されたりしたこともあった。

いま思えば一家に一台はあると言われたほどの普及率を誇ったファミコンの大ヒットは、同時にテレビゲームという娯楽が本格的に社会問題視されてきた時期だった。高橋名人の「ゲームは1日1時間」という名文句も生まれたほどである。


しかし、そんな中にも子供の教育を第一に考えて作られていた作品も少なからず存在していた。そのような「ゲームをしながら勉強ができる」というファミコン作品を3本紹介しよう。




バードウィーク
(東芝EMI、FC、86年6月3日発売)





大自然の厳しさと摂理を教えてくれる作品。
主人公は親鳥で、虫を捕まえてヒナドリを育て、巣立つと面クリアというシンプルな内容。もちろんヒナドリに餌を与えないと死んでしまうというリアルな作り。

親鳥の恐怖となるのがワシやキツツキ、カンガルーといった動物たち。その他、ムササビも登場する。夜行性のムササビが昼に堂々と飛び回っているあたり、この地域の生態系は狂っているようだ。






ヒナドリに一定量のエサを与えると垂直に上昇して巣立っていく。
昇天しているように見えるが気のせいである。






36面をクリアするとエンディング。
巣立っていったヒナドリ達が立派に成長し、祝福してくれる感動の演出。





ぜひ小さいお子さんをおもちのご家庭にオススメしたい。親の大変さが分かると思う。ただしワンパターンなので飽きやすい。「忍耐力も養える」というプラス思考でプレイさせよう。





ポパイの英語遊び
(任天堂、FC、83年11月22日発売)





ファミコンで初めて教育という概念を取り入れた歴史的作品。ファミコン同時発売のポパイをアレンジした作りとなっている。オリーブの出す単語の問題をポパイを操作して解いていくというもの。

しかしこの作品は大人でもかなり難しい。
動物や国名など6つのジャンルがあるのだが、読み方も知らなければスペルも知らない単語が数多く出題される。単語を知らない場合、ただの運試しソフトに豹変してしまうのが欠点か。ローマ字のモードでもあればよかったのだが。

しかもアルファベットを間違えるとブルートがスイーピーに虐待をくわえるという作りも微妙だ。今だったら間違いなくPTAからクレームがきただろう。





英単語の難易度は高いが、2人プレイは白熱する。
1Pはポパイ、2Pはブルートを操り、相手よりも早く指定された単語を完成させると勝利。相手に負けたくないという闘争心が英語力を高めてくれる。そういう意味では1人よりも2人プレイのほうが英語力は向上するだろう。親子でプレイしても楽しめるという内容も良い。






ぶっちゃけ、普通にノートに書いたほうが覚えるのが早いという説もあるが、そんな正論はスルーするように。


その他ファミコン英語教育ソフト
マイケルのEnglish大冒険
(スコーピオンソフト、FCD、87年6月19日発売)






ドンキーコングJr.の算数遊び
(任天堂、FC、83年12月12日発売)





ファミコン教育ソフト第2弾。ドンキーコングJr.の算数教育版である。対象は小学校低学年で、足し算、引き算、掛け算、割り算をジュニアを操作しながら楽しく勉強ができる。ポパイの英語遊び同様、2人同時プレイも可能。相手よりも早く問題を解くという作りもポパイの英語遊びと同じである。





やはりこの作品も2人プレイのほうが格段に面白い。
英語遊びが親子で楽しめる作品なら、この算数遊びは同年代の友達同士でプレイすることをオススメしたい。白熱すること必至。


その他ファミコン算数教育ソフト
けいさんゲーム1〜6年(東京書籍、FC、86年発売)
アディアンの杖(サン電子、FC、86年12月12日発売)
スーパーボーイ・アラン(サン電子、FCD、87年3月27日発売)
地底大陸オルドーラ(サン電子、FCD、87年3月27日発売)




この他にも、もともと知的教育を目的として作られたパズルゲーム「テトリス」や、敷居は高いが光栄の歴史シミュレーション(ナムコの「独眼竜政宗」の方が簡略化されていてオススメ)などもお子さんには良いかもしれない。

パチプロを目指させるならば(そんな親がいるとは思えないが)、ロットロットからパチ夫くんという流れがいいだろう(バカ)。



まとめ
ファミコンの教育ソフトの本数は多くない。
そのほとんどが算数、英語といったものだった。これは容量の関係だろう。算数ならば0〜9の数字と計算記号、英語ならばアルファベットだけですむ。これが国語になってしまうと、ひらがな、カタカナ、漢字などを使用することになり、その膨大な数からして容量が足らなくなる。製作したとしてもそれほど多くの問題は作れないだろう。

教育ソフトは操作が不便だった。
数字一つを選ぶにしても、キャラを動かしてその場所まで移動させなくてはならない。前述したが、それならペンを持って普通に勉強したほうが手っ取り早い。これは教育ソフトのゲーム性を根本から否定してしまうことになる。

その弱点をカバーしたのがDS。画面に触れることで直接文字が入力できるタッチパネルという画期的なインターフェースは、教育ソフトのあり方を変えた。「Touch! Ganerations」と呼ばれる生活に実用的なソフトが数多く登場し、子供からお年寄りまで楽しめる「脳を鍛える大人のDSトレーニング」や「えいご漬け」といったタイトルが爆発的なヒットを記録したのもこのインターフェースあってのもの。教育ソフトはDSというプラットフォームを得たことで無限の可能性を秘めたジャンルとなった。

このように、実用&教育ソフトは今後DSを中心に展開していくことは間違いない。ただ、DSでの教育ソフト成功の影にはファミコンで培われてきた数少ない教育ソフトの存在があったことを忘れてはならない。



あとがき
ドンキーコングJr.の算数遊びの2人対戦は当時結構ハマってました。問題自体が簡単なものばかりなので負けるとすごく悔しい。正確なアクション操作が必要っす。インテリぶっているヤツがいたら、この作品でギャフン(死語)と言わせてやろう。



おしまい。



posted by ふうのしん at 11:10 | Comment(14) | TrackBack(0) | ファミコン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ゲーム性がないと意味無いじゃん」と考えるとDSのほうが「普通に勉強したほうが手っ取り早い」と言えるかなと

アンバークォーツのブログTOP一瞬で変わりましたね
自重ですね
わかります
Posted by fuji at 2009年01月23日 17:42
ファミコンの教育ゲーといえば、福武書店(現在のベネッセ)による「スタディボックス」も含めてもいいのではないでしょうか。ほかならぬ、小学生の頃(1986か87年頃)、私のユーザーでした。福武書店からディスクシステムのようなものをレンタルし、定期的に算数や理科の教育ゲームのカセットが届く…とかそんなシステムだった気がします。

ゲームそのものは、総じてそんなに面白くなかったですが、生物の進化をモチーフにしたゲームとか、そんな内容でした。
Posted by pe at 2009年01月23日 21:29
上記コメント、誤記です。

> 私のユーザーでした → 私もユーザー

大変失礼いたしました。
Posted by pe at 2009年01月23日 21:44
英語遊びは発売日に買いましたw
楽しかったんですが
小学生だったんでまだちょっと
きびしかったっすね
Posted by MEL at 2009年01月24日 01:20
ドンキーコングJr.の算数遊び
当時、弟と一緒にやってました。
懐かしい。
Posted by at 2009年01月24日 20:43
ポパイは確かキャラが重なったときにアルファベットを取ると必ずブルートに行くという仕様があったんですよね・・・それだけがちょっと残念。(どうすりゃよかった? って話もありますが(^^;)
あと、「ドンキーコングの音楽遊び」も一応触れていただければ・・・
Posted by らぷた at 2009年01月24日 21:41
昔から教育ゲームこそありましたが、DSで一気に話題になりましたね。
最も僕はプレイしても、なかなか長続きしないのですけどね。
Posted by サフィア at 2009年01月25日 01:15
バードウィークに惹かれてコメ失礼します。
こういうシンプルなタイトルは好きなのですが、如何せん地味で知名度も低いのが残念。(子猫物語etc)
ところでこれって教育ゲームでしたっけ?
これはゲームではありませんが、教育+コンピューターときたら「まなぶくん」を思い出しました。ネタが古すぎるか……。
Posted by SHO at 2009年01月25日 16:58
>fujiさん
教育とゲーム性の両立というのは当時のゲームでは難しかったと思います。

お察しのとおり、トップでギャルゲ記事だと微妙かなと思いまして・・・私の思考パターンを読まれましたね(笑)。たまにはレトゲ以外のものを書きたくなったり。


>peさん
うおお・・・マニアックだ(笑)。
すんません、存在すら知りませんでした。
関係ないですが、当時のなんかの雑誌に「記憶術」とかいう怪しい通信講座やってたときありましたなあ。まったく記憶力向上しませんでしたが・・・


>MELさん
英語遊びは友人が持ってたのでプレイした程度でした。ジャンプアクションが無いので、ドンキーコングJrのほうが面白い印象があります。


>名無しさん
ドンキーコングJr.は私も兄貴とよくやってました。結構ケンカに発展したりした記憶があります。


>らぷたさん

>キャラが重なったときにアルファベットを取ると必ずブルートに行く。

それは盲点でした。たしかにジャンプアクションが無いから重なる場面も多いですよね。ちゃんと調べてみます。

ドンキーコングの音楽遊びなんて作品あったんですね。音楽ソフトといったら「いきなりミュージシャン」しか知らなかったです。情報ありがとうございました。


>サフィアさん
教育ゲームはDSでブレイクしましたね。
記事でも書きましたが、手書き感覚で操作できる点が大きかったのではないかと。もちろんソフトの完成度も大きいですが。


>SHOさん
実はバードウィークは教育ソフトではないんですよ。ジャンルでいえばアクションが妥当でしょう。ただ、そうすると算数と英語だけになってしまったので、ムリヤリこじつけました(汗)。生物のお勉強みたいな。

「まなぶくん」

・・・すいませんわからないっす・・・
教育ゲームの世界も広いですなあ・・・・(遠い目)

Posted by ふうのしん at 2009年01月25日 21:03
英語遊びとか算数遊びとか懐かしいわあw
やはり二人用が楽しくて、よく親戚の子と遊びました。

レス中にある音楽遊びは、発売延期の末に発売中止、だったと思います。
当時雑誌に載っていた発売予定やゲーム画面を見ながら絶対に買おうとワクテカしていたんですけどねえ…
Posted by at 2009年01月26日 10:51
「ポパイの英語遊び」や「ドンキーコングJr.の算数遊び」以外は解りませんでした。
当時も結構出ていたんですねえ…。

DSのお陰で所謂「教育ゲーム」は主流になりましたが、最近ではDSを学校の授業の一環に組み込む動きも出てきた模様です。

ソース:ttp://mainichi.jp/select/biz/news/20090127k0000e040068000c.html

段々とゲーム機という枠からはみ出てきたなあ…DS(苦笑)
Posted by じぇふ茶 at 2009年01月27日 23:16
NHKが教育ソフトを出していましたよ
ファミコンを買ってもらうために親を騙s…説得する材料にしました
Posted by   at 2009年01月29日 20:34
>名無しさん2
ほう、音楽遊びは発売中止だったのですね。どうりで知らないわけですな(いいわけ)。情報ありがとうございました!いちおうオッサン集いのブログになればいいなーと思いながら作ってます。暇なときでも立ち寄ってみてください(笑)。


>じぇふ茶さん
学校教育にも取り入れられたってのはすごいですなあ・・・どこにむかっていくのでしょうDSは。そのうちテレビや携帯電話とコラボする可能性もあるかもしれないですね。


>名無しさん3
それは知りませんでした(汗)。勉強不足で申し訳ないです。まさかNHKまで参入していたとは・・・。フジテレビが参入していたことは知ってたんすけど。世界は広いっス。
Posted by ふうのしん at 2009年02月06日 07:49
バードウィーク持ってました>30代
当時の自分は「もっとアクションが派手なゲームがいっぱいあるのに」と思ってましたね

親のプレイヤーは攻撃手段が木の実を落とすくらい(ほぼ意味なしの丸腰)の設定で,
敵から逃げつつ蝶を捕まえて子供を育てるなんてゲーム今じゃ考えられませんな

20年くらい先取りしたゲームだったのかもしれません
Flashゲームが一般化した昨今ですから,ネットでフリーで配信できそうな気がします(EMIさんには悪いけど)

出たら娘にやらせてもいいかなと
暴力的ではないので
Posted by at 2009年04月21日 00:54
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/113032607

この記事へのトラックバック
→自作サウンドノベル『ゴーストソング』
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。