でもこれを書くことは非常に難しい。
少しでも忠実に移植を!という人もいれば、アレンジさせて無理のない移植作品を好む人もいるだろう。それに作品の時期にも問題がある。
例えばファミコン黎明期のアーケード作品はファミコンでも再現が可能なレベルだった。その後アーケードゲームはスペックの向上&容量の拡大で大きなキャラも動かせるようになっていく。日々進化していくアーケードゲームに対し、ファミコンはスペック上、進化しないのだから当然再現が困難な作品が出てくる。
そこでスペックに合わせアレンジされた移植作品が登場していく。80年代前半と80年代後半の移植作品を比較してしまうと、そりゃ80年代前半の作品の方が忠実に移植できるに決まってる。
以上の理由から比較的移植が容易だったファミコン黎明期の83〜85年の移植作品は除外することにした。
ではどうやって納得のいく移植作品を選ぶのか?だが、まず3年前のファミ通20年記念号の小冊子「ファミ通クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ上巻」より30点以上を記録した歴代ファミコン作品を全て抜粋することにする。

ファミ通レビューは移植作品の場合、作品自体の点数なのか、それとも移植レベルの点数なのか解らなかった時期があった。これはどうやら総合的な点数みたいなので今回の企画の参考資料にさせていただいた。レビューは86年10月からなので時期的にもちょうどいい。
ファミ通クロスレビュー高得点作品一覧
※30点以上の歴代ファミコン作品(ディスクシステム含む)
38点
ドラゴンクエスト2 悪霊の神々(FC)
ドラゴンクエスト3 そして伝説へ・・・(FC)
37点
ドラゴンクエスト4 導かれし者たち(FC)
36点
リンクの冒険(FCD)
ファイナルファンタジー3(FC)
35点
スーパーマリオブラザーズ3(FC)
ファイナルファンタジー2(FC)
34点
悪魔城ドラキュラ(FCD)
ファンタジーゾーン(FC)
ファイナルファンタジー1(FC)
いただきストリート 私のお店によってって(FC)
さんまの名探偵(FC)
鉄道王(FC)
33点
きね子(FCD)
囲碁 九路盤対局(FCD)
ウィザードリィ1(FC)
三国志 中原の覇者(FC)
ファミコンウォーズ(FC)
デジタルデビル物語 女神転生2(FC)
パチ夫くん3(FC)
星のカービィ 夢の泉の物語(FC)
32点
燃えろ!!プロ野球(FC)
エキサイティングビリヤード(FCD)
ハイウェイスター(FC)
ウルティマ(FC)
桃太郎伝説(FC)
ファミリーサーキット(FC)
キャプテン翼(FC)
超惑星戦記メタファイト(FC)
ウィザードリィ2(FC)
ウィザードリィ3(FC)
ベスト競馬ダービースタリオン(FC)
ダービースタリオン全国版(FC)
悪魔城ドラキュラ(FC)
31点
ザナック(FCD)
うっでいぽこ(FC)
ファミリージョッキー(FC)
迷宮寺院ダババ(FCD)
夢工場ドキドキパニック(FCD)
デジタルデビル 物語女神転生(FC)
目指せパチプロ パチ夫くん(FC)
熱血高校ドッジボール部(FC)
ダブルドラゴン(FC)
グラディウスII(FC)
ベースボールスター めざせ三冠王(FC)
MOTHER(FC)
ウルティマ 聖者への道(FC)
キャプテン翼2(FC)
ドクターマリオ(FC)
マリオオープンゴルフ(FC)
第2次スーパーロボット大戦(FC)
30点
プロレス(FCD)
アルカノイド(FC)
エスパードリーム(FCD)
ファミリーボクシング(FC)
新鬼ヶ島 前篇(FCD)
マイクタイソン・パンチアウト!!(FC)
スターウォーズ(FC)
コナミワイワイワールド(FC)
ガーディック外伝(FC)
ナムコクラシック(FC)
ベストプレープロ野球(FC)
デイジャブ 悪魔は本当にやって来た(FC)
真田十勇士(FC)
キングオブキングス(FC)
妖怪道中記(FC)
イース(FC)
松本株式必勝学(FC)
ファミスタ90(FC)
悪魔城伝説(FC)
アドベンチャーズ オブ ロロ(FC)
三国志2(FC)
ファミリーサーキット91(FC)
テトリス2+ボンブリス(FC)
バトルトード(FC)
計75本
数えたら合計75作品が30点以上を獲得してた。
レビュー前の作品であるスーパーマリオやグラディウス、ゼルダの伝説、ドラクエ1などは入っていない。
次に、この75作品からアーケード版が存在していない作品を除外するとこうなる。
34点
ファンタジーゾーン
悪魔城ドラキュラ
32点
燃えろ!!プロ野球
31点
熱血高校ドッジボール部
ダブルドラゴン
グラディウスII
30点
アルカノイド
マイクタイソン・パンチアウト!!(パンチアウトの移植)
妖怪道中記
計9本
一気に激減。間違っていたらツッコんでいただきたい。
ちなみに海外版のみアーケード版が存在している作品も除外している。まさか「悪魔城ドラキュラ」や「燃えろ!!プロ野球」のアーケード版が存在していたとは。
次に、この中からファミコン版とアーケード版の登場年月を調べ、ファミコンからアーケードへの逆移植作品を除外するとこうなる。
34点
ファンタジーゾーン
アーケード版:86年3月稼動
ファミコン版:87年7月17日発売
31点
ダブルドラゴン
アーケード版:87年6月稼動
ファミコン版:88年4月8日発売
熱血高校ドッジボール部
アーケード版:87年11月稼動
ファミコン版:88年7月26日発売
グラディウスII
アーケード版:88年3月稼動
ファミコン版:88年12月16日発売
アルカノイド
アーケード版:86年稼動
ファミコン版:86年12月26日発売
30点
マイクタイソン・パンチアウト!!
アーケード版:84年2月稼動
ファミコン版:87年11月21日発売
妖怪道中記
アーケード版:87年4月稼動
ファミコン版:88年6月24日発売
計7本
うむ。かなり絞り込んできた。
ここからはウィキペディアでアーケード版との違いを調べてみる。
ウィキペディアより抜粋
移植されたファミコン作品
ファタジーゾーン
発売はサンソフト。上下にもスクロールする、基地が動く、レーダーがある、全てのボスを再現しているなど、アーケード版に近い仕様を実現している。ボスキャラが登場すると背景が消える。
ダブルドラゴン
ファミコン(1988年4月8日発売)とゲームボーイ(1990年7月20日発売)にも移植されたが、2人同時プレイとコンティニュー機能が削除されて、オリジナルの敵キャラに拳法家のチン・タイメイが登場する。しかもファミコン版では戦い方によって使用できる技の数が増えていくレベル制が導入された上に、ジミー・リーが最終ボスとして登場したり、2P対戦モードでリー兄弟以外のキャラクターが選べる(ただし同キャラ戦のみ)など、業務用とは完全に別物になってしまった。
グラディウスII
ファミコン(以下FC)版グラディウスシリーズ3作目。容量は2M+64KRAM。BGMや面構成が大幅に変更されておりオリジナル要素が強い。このためか副題である「GOFERの野望」は付けられておらず、単に『GRADIUS II』という名称で発売されている。
移植はAC版のスタッフの協力の下、梅崎重治などが手がけた。ゲーム雑誌の製作者のインタビューでは、ハードによる多くの制約事項との戦いであったが、大きく難航したのはステージ構成や難易度の低下など企画・方向性部分で、他については過去のノウハウを生かした為、さほどではなかったと言う。アーケードとの違いについてはファンには申し訳ない旨の趣旨も残している。
FC版はハードウェア性能や当時の開発技術の限界から1作目『グラディウス』ではオプションは2つまで、『沙羅曼蛇』ではオプションは3つまでしか装備できずボイスも再現されていなかったが、本作ではオプションのスプライトサイズを交互に切り替える事で4つ装備可能とし、一部のパワーアップ時のボイスも内蔵音源のDPCMを使用して再現されている。ゴーファーの発声もこれらの組み合わせにより演出される。また、オプション取得時のボイスがAC版では「MULTIPLE」となっていたがこちらでは「OPTION」に直されている。
レーザーはスプライトのデザインを破線状にした物を高速に明滅させることで長さを実現している。また、パワーアップゲージは走査位置がゲージの部分に来たときにBGパターンを入れ替えて表示させている。
本作はAC版と違ってゲームスタート時のタイプセレクト画面ではバリアセレクトができず、バリアは全方位防御で耐久力5発分のフォースフィールドのみになっている。レーザー・ダブル系は2段階のパワーアップが可能になっており、2段階目は弾速が上がることで連射性能が向上する。また、オプションを4つ装備した後もゲージは選択不可の状態にはならず、さらにカプセルを回収してゲージ選択すると一定時間オプションが自機の周囲を時計回りに回転するローリングオプションになるといった追加要素もある。オプションハンターは登場せず、難易度も2周以上でもほとんど上がらない。
熱血高校ドッジボール部
アーケード版の内容を煮詰め、各国選手に名前と特色をつけた。また、対戦モード以外に4人までのフリー対戦の勝ち抜きもできる。スポーツ対戦の魁として、発売当時よりくにおくんとテクノスジャパンの認知度を高めた。
アルカノイド
特に明記無し。専用コントローラーが付属するのは好感度高し。
マイクタイソン・パンチアウト!!
最終対戦相手に当時ボクシングヘビー級チャンピオンだったマイク・タイソンを据え、タイトルもマイクタイソン・パンチアウト!!とされた。
妖怪道中記
グラフィック面ではハードの性能上かなり見劣りするものの、ステージ構成はよりアーケード版に近いものとなっており、更にFC版だけのオリジナルキャラクターも幾つか存在する。
システムが別物と化したダブルドラゴンは残念ながらここで脱落。
・・・考えてみると、2人同時プレイ不可、レベル制の導入というアレンジはマイティファイナルファイトと同一のものである。意外なところで共通点があった。
アーケード ファミコン

これで残り6本。
最後にグラフィック比較。
アーケード版とファミコン版を見比べてみる。
ファンタジーゾーン
アーケード ファミコン



グラディウスII


熱血高校ドッジボール部

アルカノイド

マイクタイソン・パンチアウト!!

妖怪道中記

アルカノイドは見分けがつかないほどキレイなグラフィック。でもよく見るとブロックが13列から11列になっている。ファンタジーゾーン、グラディウスIIはやはりすごい。妖怪道中記もPCエンジン版よりマップが忠実に移植されており頑張ってると思う。
ドッジボールはキャラクターがアレンジされたけれどもゲーム性は向上。キャラに個性が生まれたのは大きい。マイク・タイソンパンチアウトは最初からアレンジ目的だったようだ。アーケード版は視点が低く、自キャラがワイヤーフレームになってる。スーファミの書き換えでプレイしたスーパーパンチアウトと同じような感じ。ファミコン版の方が何倍も面白かったけども。個人的にどの作品も素晴らしいので除外作品無し。
以上。
ということで、消去法により選んだアーケードから移植された納得のいくファミコン作品は、
ファンタジーゾーン
グラディウスII
アルカノイド
熱血高校ドッジボール部
マイクタイソン・パンチアウト!!
妖怪道中記
※83年〜85年ファミコン作品除く
以上6作品であった。
あとがき
ファミ通データを参考にしているから無難なチョイスになったんじゃないかなと思います。やっぱりファンタジーゾーン&グラIIのデキには頭が下がります。ドッジボールとマイクタイソン・パンチアウトはアーケード版より面白い(パンチアウトは未プレイだけど)。個人的には当時ギャプラス移植してほしかったね。アーケードでハマったから。PCエンジンならなんとかなるんじゃね?と思って待ってたんだけど、結局移植されず残念でした。しかたなくギャラガ88やってたっすよ(笑)。
おしまい
関連
アーケードから移植された納得のいかないファミコン作品



MSXやPC-98で発売された『魔導物語1−2−3』の1をゲームギア用にリメイクした作品。アルルは6歳で、魔導幼稚園の卒園試験で魔導の塔にひとりで挑戦していくというもの。途中でカミュというライバルが登場する。「ダイアキュート」や「ばよえーん」の性能を今作ではじめて知った。
マップは擬似3D視点でオートマッピング&どこでもセーブ搭載の親切設計。もうマッピングする気力はないので嬉しいところ。アルルもゲームギアとは思えないほどしゃべりまくる。そして最大の特徴は、能力値が数字ではなく曖昧なテキストや表情で表される「ファジー・パラメーターシステム」。
こんなんでバランスがとれるのか?と思ってプレイしたらちゃんとバランスがとれているのには脱帽。謎解きもほどよい難易度でBGMも素晴らしい。ラストは衝撃の展開(笑)。
3Dダンジョン苦手な人にもオススメできる名作。MSXマガジン永久保存版に収録されている「魔導物語1−2−3」もプレイしてみよう。
メールはこちらまでhuno193@yahoo.co.jp

















マーク3版も好きなんですが
ファミコン版見たらもうちょい頑張れたんじゃないかという気は
当時してました…
アルカノイドはコントローラにつきますよね
家庭用グラディウスはMSXもそうですが
常にベストを尽くす感が
素晴らしかったなあ…
まあ、FC版より後に出ている上に移植ではない別物なので結局、除外だって事に変わりは無いんですが
アーケードがあった
まんまファミコンと一緒で復活の呪文で続きからできた
マーク3版は記事読んだかぎりではファミコン版より完成度が低いそうですね。
グラディウスはアーケードに思い入れが強い人はどう思われたか分かりませんが、十分すぎるほどの作品っすよね。でも1番やったのがおそらく沙羅曼陀(笑)。兄貴と2人でやりこんでましたw同時プレイはやっぱり楽しかったです。
>名無しさん
そのようですね。調べたらたしかに逆移植でした。情報ありがとです!
>名無しさん2
マジすか!。スゲーですな。当時のアーケードでRPGとは・・・世界は広いものです(笑)
ゲーセン版と同時進行で作られたと昔のエンターブレイン系雑誌に書いてある
ACトップシークレット→FCヒットラーの復活
はFCのほうが格段におもしろくなってた。
違ってたらごめんなさい。
悪魔城ドラキュラ(アレンジ移植)とVS.Castlevania(VSシステム用、海外のみ)というのがありました。
前者はFC版IIより後の発売でBGMに「血の涙」が移植されています。キャラのデカい魔界村みたいな印象があります。
後者はVSシステム(FC互換基板)用なのでFCD版とFC版の中間みたいな作品です。
こないだ新宿で遊んできましたがグラフィックのノイズなんかを含めても全く同じ印象でした。RF接続ではないはずなのですが。
スターウォーズはFC以前に(以後にも)AC版が出ています(アタリやセガ)が、同じ題材をゲーム化しただけですから微妙ですね。
ランボーも何度かゲーム化されていますし。