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2008年07月15日

「落ちものパズル」というジャンルを振り返って

今回は私の1番好きなジャンルである「落ちものパズル」について勝手な感想を書いていきたい。まず、落ちものパズル(以下落ちゲー)の基本的なことは、以下のウィキペディア、ファミ通記事を参照していただきたい。


↓ウィキペディア「落ちものパズル」
http://ja.wikipedia.org/wiki/落ちものパズル


↓ファミ通パズルゲーム進化表





ここ最近でヒットした落ちゲーといったらDSの「テトリスDS」と「メテオス」くらいだと思うんだけど、他ジャンルと比較して、いかんせん人気がない。これは今に始まったことではなく、「テトリス」、「ぷよぷよ」ヒット以降、我も続けといろいろな落ちゲーがリリースされていったが、成功したのはごく一部の作品に留まっているのが現状。そういえばゼビウスなどで有名な遠藤雅伸氏がプロデュースしたというiアプリの落ちゲー(?)ケシタイルは面白いのだろうか。


↓テトリスの親アレクセイ・パジトノフ氏



↓テトリスDS



↓1999年ジャンル別人気調査



↓iアプリ「ケシタイル」




ヒット作品を個人的に厳選すると、

テトリス、ぷよぷよ、パネルでポン、マジカルドロップ、対戦パズルだま、メテオス

こんなもん。
数えるくらいしかない。
バカ売れしたDrマリオとか、連鎖というシステムを発掘したコラムスも偉大な作品だと思うがそれほどハマらなかった。

他ジャンルと比較しても落ちゲーを製作するのはメーカーにとってリスクが大きいんじゃないかと最近思うようになった。なぜなら落ちゲーは続編を作りにくいから。例えばRPGなんかはゲームシステムも重要だが、ストーリーを練りこむことで続編を作ることができる。アクションやシューティングなども敵キャラやステージを増加したりと、たとえゲームシステムが同じだったとしても無難な作品に仕上がるだろう。


しかし落ちゲーで続編を作る場合、いくらストーリーを練りこもうと背景キャラをアニメーションさせたりといった演出を強化したところで肝心のゲームシステムはいじりにくいのである。つまり、作品ごとにゲームシステムは確立されてしまうので続編を作りにくい。したがって落ちゲー作品は、いくらヒットしようと1発で打ち止めになる印象が強く、苦肉の策としてキャラクターを増やしたり、演出に凝ったり、やりこみ要素、アイテムコレクターといったものを付加しただけの、システム自体なんの進化もしていない続編作品に仕上がってしまう。ぷよぷよがいい例だ。


すーぱーぷよぷよ通


コラムスから受け継いだ連鎖システムと可愛いキャラクターで「ぷよぷよ」が大ヒット。続編の「ぷよぷよ通」で相殺システムを確立し、絶大な人気を誇る。しかしそれ以降の作品は、太陽ぷよとか特技で相手の行動を封じるといった邪道なシステムを搭載するに至る。同じものを作れないというメーカーの気持ちはよく分かるが、それで落ちゲーヘビーユーザーが納得するかといったら疑問である。続編の追加要素はオプションなどでゲームシステムを変更できる作品もあるが、これも個人的には否定派だ。親切設計なのはわかるのだが、これは対戦で言い訳をすることができてしまう。作品ごとにゲームシステムは統一し、オプションで変更できない方がいい。

中には操作性が向上して続編の方が完成度が高くなる作品もある。私の中では「マジカルドロップ」がそれだ。しかしゲームシステム自体は進化していない。ジャンルは違うが、ボンバーマンをみても分かるように、ゲーム(対戦)システムはとっくの昔に完成されていた。それから数え切れないほどの同シリーズがリリースされたが、続編を出せば出すほど完成度は落ちていった印象を受ける。そりゃそうだろう。すでに完成されているシステムに手を加えればそうなってしまう。前述したように落ちゲーは、ヒット作品をリリースできたとしても、ゲームシステムをいじりにくく、続編を作りにくい。メーカーにとってリスクが大きいといえるのではないだろうか。




落ちものパズルをよくよく考えてみると、
全ての作品で共通していることがある。それは、

1、固定画面

2、視点は2Dサイドビュー



ということ。
1については分かると思う。落ちものパズルは単純でなければならない。それがテンポの良さにつながり、結果、爽快感につながるからだ。

単純=テンポがいい=爽快感

その単純さの中に深いゲーム性を持たせ、落ちゲーは成立している。画面がスクロールするような落ちゲーを想像するに、その時点で単純さが消えうせる。結果、テンポが悪くなり、爽快感も失われるだろう。ただでさえプレイヤーを選ぶジャンルである。ライトユーザーに対してとっつきやすくすることに加え、ヘビーユーザーを納得させる高いゲームシステムが必要なのだ。そして単純が故に続編でゲームシステムを拡張できないといったデメリットが落ちゲーに存在するということになる。

2について最初に結論を書けば、落ちものパズルは3Dに対応できないジャンルということだ。これは書かなくても想像していただけば分かるだろう。例としてテトリスを挙げてみる。

↓テトリス



見たまんまの2D落ちゲーである。
これを3Dで表すと、


↓3Dテトリス



こうなる。
これはフリーゲームの3Dテトリス。
非常に画期的で斬新な作品だ。しかし、面白いのかと問われれば疑問が残る。まずテンポが悪い。3Dだと、どこが埋まっているのかも視覚的に認識し辛く、積み上げるのに時間がかかる。一つのブロックを積み上げるのも一苦労だ。前述したように、落ちゲーの場合「テンポが悪い」ということは「爽快感がない」ということに直結する。落ちゲーは、いかに相手よりも早くブロックを積み上げて消す(連鎖させる)ことが醍醐味。テンポが悪いと一人プレイはもちろんのこと、対戦でも白熱しない。

テトリスならまだいい方だ。
これが「ぷよぷよ」のような連鎖システム系の落ちゲーだったら目も当てられない。連鎖はほとんど運だけの作品になってしまうだろう。

以上の理由から3D落ちゲーはタブーであるということが分かると思う。落ちゲーは2Dだからこそ成立しているのだ。実はこれが落ちゲーが衰退していった原因の一つなんじゃないかと思える。

94年、当時次世代機と呼ばれたプレイステーション&セガサターンが発売され、フルポリゴンで3D空間を表現できる作品が登場するようになった。実際はスーファミのスターフォックスとかワイルドトラックスとか、メガドライブのバーチャレーシングとか存在していたが、いかんせんハード性能的に無理があった。

いろいろなジャンルの作品が3Dの流れになっていく中、落ちゲーは3Dに対応できないジャンルだったため、衰退していったのではないかと思える。よくよく考えてみると、3Dを表現できるPSやSSが登場していったあたりから落ちゲーブームは衰退していったように感じた。



あとがき
前述したように落ちゲーというジャンルは単純さの中に奥深いゲーム性を持たせ、それに対戦要素を付加した作品がヒットしている。ファミ通にも書いてあったが、落ちゲーは良く言えばハードの性能に縛られないジャンルと言える。しかし、悪く言えば3Dに対応できないということは、これ以上、落ちゲーの進化を望めないということなのだろうか。落ちゲーはアイデア次第で大ヒットする可能性があるが、2Dの壁を破るのは困難だ。DSの登場により、入力インターフェース(タッチパネル)の進化によって直感的な操作が可能になり、それを最大限に活かした「メテオス」という素晴らしい落ちゲーが生まれたことは、落ちゲーファンとしては非常に嬉しいかぎり。しかしそれでも2D作品である。もし、この2Dという名の障壁をぶち破った画期的な3D落ちゲーが登場し、大ヒットを記録するならば、落ちゲーの未来は明るいのかもしれない。


おしまい




この記事へのコメント
ぷよぷよは2(通)が一番
完成されてる気がします

テトリスといえば
ウインドウズのメモ帳に貼る
551文字のプログラムで
動くやつにビックリしました

http://zapanet.info/blog/item/1125
Posted by MEL at 2008年07月15日 21:38
>単純さ(テンポ、爽快感)+良好な操作性+奥深いゲーム性+対戦要素=名作落ちゲー

個人的にはこの公式に「キャラクター性」を加えても良いかな〜と。
「ぷよぷよ」のカーバンクルしかり。
「メテオス」のジオライト星人しかり……2Dの落ちゲーはシリーズの当初でほぼシステムが完成してしまっているため、登場キャラクターの可愛らしさ(orユニークさ)で補っている部分もあるかと思います。

まぁ、それら(ゲームシステムに直接関与しない要素)を多数含んでいるからこそ、落ちゲーは長い間楽しめるのでしょうが…(苦笑)
Posted by じぇふ茶 at 2008年07月15日 23:21
家の脳トレは”ドクターマリオ”専用機になっています。
トレーニングは、算術記号(?)で、11秒程です(13秒でロケット)
あとは、ドクターマリオを楽しむだけ・・・

今でも、真面目に全科目やっている人は果たして存在するのか?
Posted by   at 2008年07月16日 07:37
MELさん
おお!いま見てきました。ちっと、検討して貼り付けてみたいっす。情報ありがとです!

>じぇふ茶さん
そうですね。確かにキャラクターも大事でした。演出力の強化も落ちゲーには欠かせないことだと思います。適当なことばかり書いてしまい申し訳ないです。内容もかなり偉そうに書いてしまい少し後悔してたり・・・

>ななしさん
脳トレでドクターマリオプレイできるんですね。知らなかったです。情報ありがとでっす♪
Posted by ふうのしん at 2008年07月17日 15:50
3D落ち物ってウェットリスしかやったことないですがあれは・・・
落ち物でない3DパズルならXIとか良いんですけどねえ
Posted by at 2008年07月22日 00:29
一応、最近だとルミネスって言う落ちものゲームもありますよ。
一応、ですが。
Posted by at 2008年07月22日 10:06
>名無しさん2
落ち物パズル以外のパズルゲームは成功してるんですよね。おっしゃられているXIや、I.Qとか。落ちゲーは3Dにしたとたん複雑になりすぎる。作ることは可能でしょうがヒットする作品を作るのはたいへんだろうなあ。

>名無しさん3
ルミネスは未プレイですね。
自称落ちゲー好きと書いておきながらスンマセン(汗)。タイトルから推理するに、無機質的なイメージ。最後に「ス」がつくあたり(笑)。
Posted by ふうのしん at 2008年07月22日 15:56
テトリス武闘外伝はなかなか面白いですよ
いまだに友人と盛り上がります
Posted by at 2008年07月24日 20:32
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