
ネコマタのエッチなポーズが許されるワケ
記事より抜粋
真・女神転生に、ネコマタというモンスターが登場する。このモンスター、かなりエッチなポーズをしてるよね。任天堂にチェックされてもしかるべきなんだけど、これにはチェックされずにすんだ理由があるのだ。ようするにネコマタは、たまたま人間の女性に似ているけれど、結局は尻尾が生えているモンスター。モンスターに対して、チェックもクソもないというわけだ。


なるほど。FC版も同じような理由なのだろう。モンスターってのは本当に便利な存在で、敵キャラとして登場させる場合、実在する動物では無理な表現(動物保護団体からクレームがくるから)でも、実在しないモンスターにすれば、多少グロい表現が可能になる。ネコマタ以外にも、オバタリアンとかレディーゾンビとかも全裸なのでヤバいと思ったけど、モンスターなんだからOKという感じスか。個人的にはヒロインの精神世界に巣くっていたお尻丸出しの「アルケニー」がヤバいと思う。

また、同じような理由で、パソコン版からスーファミに移植された「ウィザードリィ5」のタイトル画面の女性も、人間から石像に変更されたらしい。

パソコン版「ウィザードリィ5」のタイトル画面には、裸の女性が描かれている。スーパーファミコン版を発売するときに、このタイトル画面をそのまま移植しようとしたところ、任天堂から「待った」とチェックが入った。「裸の女性はエッチだからダメ」という趣旨だったらしい。結局、女性の肌を灰色にするということで合意。生身の女性が裸になっているのではなく、ああいうポーズをとっている女性の石像という設定に変更されたのだ。
こんのものはごく一部で、まだまだたくさんあるんだろうけどね。
んで、いまでは考えられないけども、ファミ通はハードメーカーに「チェックに関するアンケート」を行っており、これに答えている。
チェックに関するアンケート結果
※93年当時のもの
任天堂からのお返事
全バージョンで起動チェックしますか
○する しない
コントローラーに対応しているかチェックしますか
○する しない
社内にゲーム上での倫理、道徳をチェックする部署はありますか
ある ○ない
その部署はどんなメンバーで構成されていますか
チェック専門の部署はないが、チェックする人は何人かいます
そのメンバーが召集されるのはいつですか
企画書が提出されたとき、サンプルROMが届いたとき
グラフィックについて
明らかに内容にそぐわないと思われるグラフィックについてサジェスションすることはありますか
○ある ない
その基準はなんですか
エロ、グロ関係。常識的なラインを超えるもの
ゲームシナリオについて
ゲームの内容自体にチェックをしますか
する ○しない
では、ゲーム内容(シナリオ)などに不備な点が目立つとき、チェックしますか
する ○しない
ゲーム内容についてチェックする箇所を具体的に
目に余るエロ、グロ以外は基本的にノーチェックです
サウンドについて
扇情的なセリフ(「うっふん」や「あっはん」)を規制する決まりはありますか
ある ○ない
具体的にチェックする基準があれば教えてください
音楽的な表現に関して、細かな規定があるわけではない
ゲームをチェックするとき最後まで終わらせるのですか
最後まで終わらせる
○ある程度やり込む
さわりだけ
ゲームによってマチマチ。でも、かなりやり込む場合もあります
任天堂では、ゲームがちゃんとハードに対応していて、快適に遊べるのか、といった機能的な部分には責任を持つが、ゲーム内容はノータッチなのだ。ただ、道徳上の基本的なチェックは行っているらしい。その基準は明らかにされていないが、個々のケースで柔軟に対応しているようである。
「たとえば、オッパイがまる見えのグラフィックでもマンガ的表現で、いやらしく感じなければ、かまわないと思うんですよ。程度の問題ですね(任天堂倫理委員)」
とはいうものの、ファミコンやスーパーファミコンのゲームで女性の乳首が見えているものはない。

うーむ、エロ、グロに関して厳しいのは当然のこと。
しかし、ゲーム内容について任天堂がまったくのノータッチだったというのは驚きですな。アタリショックの教訓から、任天堂はソフトの品質管理に努めていたというのはいろんなゲーム雑誌で読んでいたから。ところがチェックしていたのはエロ、グロのみ。話が矛盾している点が気になるが、すべてをチェックするのは無理だし、また、チェックしていたら名クソゲーも生まれなかったかもしれないわけで。もしかすると任天堂の「品質管理」は、自社製品のみを指していたのだろーか。「任天堂のチェックは厳しい」という考え方をあらためねばなるまい。なぜなら下記のセガのほうが厳しそうだから。
セガからのお返事
「企画書の段階からチェックが入りますが、厳しいのが中間バージョンでのチェック。ゲームの評価表が送られてくるんです(セガ系ソフトメーカー)」
というように、セガ系のサードパーティは口を揃えてチェックの厳しさを指摘している。しかし、そのチェックはメーカーの表現の自由を規制するためのものではなく、ゲームのクオリティを上げるためのものだという。肝心のチェックポイントは、グラフィック、操作性、ゲームの演出など8項目。各界からの有識者で組織される「ゲーム評価委員会」なるもので評価される(100点満点で、60点が合格ラインとのこと)

このように、セガ系サードパーティは、任天堂では行われていなかったゲーム内容に関する厳しいチェックが行われていた。しかし、チェックしているはずのセガ系ソフトが、チェックしていない任天堂ソフトに品質で劣っていたのはなぜだろう?「各界からの有識者で組織されるゲーム評価委員会」ねえ・・・。グロに関しては、任天堂よりは緩い印象(MDのソード・オブ・ソダンとか超グロいし)。
NECホームエレクトロニクスからのお返事
ハードメーカーのなかで、パソコンソフトのフリーマーケットに近いのがNEC HEのPCエンジン。ゲームの内容は、基本的に各ソフトメーカーの自主的判断に任されていて、NEC HEからチェックが入ることはほとんどないという。
「以前はNEC HEのチェックは厳しかったんです。でもいまのような状況になると、かえってソフトメーカーの倫理に対する自覚が必要になりますね(某PCエンジン系ソフトメーカー)」
というように、自社でのチェック機能が充実してきているところが多いようだ。
当時のハードで1番規制が緩かったのがPCエンジン。乳首もOK

ファミコンで非公認にアダルトゲームを販売していたハッカーインターナショナルがPCエンジンに鞍替えした理由にも繋がりますな。
では、ゲームができるまでの完全チェックチャートをマンガを交えながらご紹介。
※図中の「ソ」はソフトメーカー、「ハ」はハードメーカーを表す

チェック1
企画プランナーが企画を考えると、まずソフトメーカー社内でチェックを受けることになる。チェックするのは、主任、課長などの直属の上司クラスから、部長、専務、社長クラスにまで及ぶこともある。企画書の段階では、面白いのか、面白くないのかなんてのは、ほとんどわからない。既存のゲームに似ていないか、この企画で本当に売れるのかということが吟味されるのだ。









チェック2
社内で練られた企画書は、つぎにハードメーカーでチェックを受けることになる。このチェックは表向き、「こんなゲームを何月ごろ発売したいので、ROMの製造調整をお願いします」というお伺いを立てる意味があるのだ。ただし、企画の内容、ハードメーカーとの親密度によっては、難癖をつけられることもあるらしい。
※下のマンガの「S」はスーパーファミコン、「M」はメガドライブ、「P」はPCエンジンを表す










チェック3、4、5
さていよいよゲーム制作。ここでのチェックも数多い。企画書を見ただけではわからなかった細部について、担当レベル、その上司などによって数えきれないチェックが行われるのだ。なんとか絵が動く程度のサンプルROMが完成すると、ハードメーカーのチェック。企画書のチェックと同程度の軽いチェックを受けることになる。








チェック6
社内でのバグチェックが完了すると、マスター版のできあがり。これもまたもや、ハードメーカーにチェックしてもらう。マスター版のチェックで何事もなければ、それはそのまま製品となる。もし致命的な欠陥を発見できないまま製品になってしまったら、ソフトメーカーはもちろん、ハードメーカーの評判も落ちてしまうことになる。いきおい、ここでのチェックは入念に行われる。







チェック7
はっきり言って、問屋にはゲームのことなどまるでわからないというオヤジも多い。実際にゲームをチェックしたところで、面白いゲームなのかそうでないかなんて、わからない場合がままあるのだ。そこで登場するのが、ファミ通のようなゲーム専門誌。多くの問屋はこういった専門誌での評判や過去の実績によって、売れるゲームかそうでないかをチェックしているのだ。
以上。まとめると、
エロ、グロに厳しい任天堂(ゲーム内容はノーチェック)
ゲーム内容チェックが厳しいセガ(エロはともかく、グロ系はOK)
ソフトメーカー一任のNECホームエレクトロニクス
エロい人間キャラを出したいときは、尻尾をつければOK(笑)
メーカーチェックの基準が明らかになっていない以上、チェックのちゃんとした決まりはなく、作品によって臨機応変にハードメーカーは対応していた、こんな感じに捉えるのが無難スか。現在ではCEROなる機関があるから、ハードメーカーのチェックはどうなってるのでせうか。
おしまい
関連
ゲーム攻略本作りってたいへんそう
http://nesgbgg.seesaa.net/article/117563480.html



MSXやPC-98で発売された『魔導物語1−2−3』の1をゲームギア用にリメイクした作品。アルルは6歳で、魔導幼稚園の卒園試験で魔導の塔にひとりで挑戦していくというもの。途中でカミュというライバルが登場する。「ダイアキュート」や「ばよえーん」の性能を今作ではじめて知った。
マップは擬似3D視点でオートマッピング&どこでもセーブ搭載の親切設計。もうマッピングする気力はないので嬉しいところ。アルルもゲームギアとは思えないほどしゃべりまくる。そして最大の特徴は、能力値が数字ではなく曖昧なテキストや表情で表される「ファジー・パラメーターシステム」。
こんなんでバランスがとれるのか?と思ってプレイしたらちゃんとバランスがとれているのには脱帽。謎解きもほどよい難易度でBGMも素晴らしい。ラストは衝撃の展開(笑)。
3Dダンジョン苦手な人にもオススメできる名作。MSXマガジン永久保存版に収録されている「魔導物語1−2−3」もプレイしてみよう。
メールはこちらまでhuno193@yahoo.co.jp
















